将棋会館道場で棋力認定に挑戦

東京に行く機会がありましたので、将棋会館道場で棋力認定に挑戦してみました。
これから将棋道場で棋力認定に挑戦される方の参考になれたら幸いです。

はじめに

今回の東京往訪は、将棋道場で三段認定を受けることを目標にしていました。

実は以前、東京に滞在していた期間がありまして、その時に新宿将棋センターで二段の認定を受けています。
なので当初は新宿将棋センターで三段昇段を狙うことを考えていました。
しかし、1泊2日という限られた時間で、昇段規定(9連勝または13勝2敗)を満たすには時間的にも体力的にも厳しそうです。

他のプランで目標達成を検討した結果、新規の道場で棋力認定してもらうことが良いだろうという考えに至りました。
そこで、新宿将棋センターより判定が同等以上である将棋会館道場が挑戦の対象に最適と考え、挑戦することにしました。

1日目

将棋会館に到着。

2階の係の方にこの道場は初めてであることと、新宿将棋センターでは二段で指していたことを伝えて受付を済ませます。

1局目

1局目のお相手は、1級の小学生中学年くらいの男の子でした。
手合い割は平手(振り駒)で、私は後手となりました。

相手は居飛車、私は四間飛車です。
相手は左美濃から銀冠に組み替えたので、私も慎重に銀冠に組んで様子を見ていきます。

途中、私が△4二飛から△2二飛に飛車を回って、2筋からの逆襲を狙ったのに対し、相手は▲2八飛から▲4八飛と回り、4筋からの突破を目指します。

相手の狙いに誤算が生じたのか、私の方が早く2筋を突破し、駒得していきます。
局面は中盤から終盤に差し掛かり、私はどのように寄せていこうかなと考えていたところでしたが、相手が割と早い段階で投了しました。

対局していた時間は10分くらいで、感想戦はありませんでした。

2局目

2局目のお相手は、二段の40代のおじさんでした。
手合い割は平手(振り駒)で、私は後手となりました。

相手は急戦右四間飛車、私は四間飛車です。

中盤、相手の仕掛けから互いに駒を捌き合って数手進んでからの私の△5五角に対し、相手はうっかり▲6六銀と受けを誤ってしまい、△同角で相手が投了しました。

 

投了図(△6六角まで)
▲相手

△悠人

 

対局時間は20分くらい。
感想戦では▲6六銀のうっかりは回避できても後手が良さそうだったねという共通認識となりました。

3局目

3局目のお相手は、四段の60代のおじさんでした。
手合い割は平手(振り駒)で、私は後手となりました。

相手は中飛車左穴熊、私は三間飛車です。
中飛車戦は非常に攻撃力が高く、突破されないように神経使うので苦手なんですよね・・・。

ですが、中盤、5筋からの逆襲に成功し、△悠人優勢になりました。
中盤から終盤までは私が一方的に攻める展開になり、相手玉まであと一歩のところまで迫りますが攻め切ることができません。

▲8八銀に△2九竜と引き下がってしまい、ここから相手から端を絡めた逆襲が始まりました。
なんとか受けきったかなぁと思い、△7八金と迫りますが、私、頓死筋をうっかりしておりました。

▲9四桂△7一玉▲4四角からの即詰となり、私の投了となりました。

 

投了図(▲4四角まで)
▲相手

△悠人

 

対局時間はなんと2時間くらい!
お互い長考していました。

感想戦では△7八金のところで△8四銀でまだまだこれからの将棋かな、とコメントを頂きました。
とはいえ大事な質駒を受けに投資しているようでは、こちらが苦しいかなと思っていました。

しかし、長時間の対局後というのは、お互い一体感のようなものが生まれ、話が盛り上がりますね!
強い人と対局できた嬉しさもあり、この方から何か吸収できるものがないかと思い、普段どのように将棋の勉強をしているのか等の雑談もしました。

1日目の結果

3局して2勝1敗でした。受付の方曰く、3局だけでは認定するには対局数が少ないとの事でした。
次戦に勝てば三段認定、もし次戦に負けてその次に勝てば二段認定との事。
3局目を終えてかなり疲れてしまっていたので、この日はここで終わりにすることにしました。

 

[1日目手合カード]

 

2日目

将棋会館への道中、鳩森八幡神社に寄って願掛けしました。
「次戦に勝って三段認定されますように。そして、次戦中飛車来ませんように」

4局目

4局目のお相手は、初段の50代のおじさんでした。
手合い割は私の香落ちとなりました。

願掛けむなしく、私の四間飛車に対して相手は中飛車でした(笑)
お相手の棋風は攻めっ気100%、私も5筋を突破されないように神経をすり減らしながら守り、突破口を探っていきます。

中盤、相手から1筋から仕掛けてきますが、なんとか受けきり、私から7筋を攻めていきます。
この時、相手の受けに誤りがあり、形勢が私に傾いていきます。

そこからは私が一方的に攻める展開になりますが、相手の粘りが強く、なかなか決めせさせてくれません。
入玉模様となり一瞬負けを意識しましたが、諦めずに自分を奮い立たせ、相手玉を寄せることに全力集中しました。

その結果、下図▲5三香成まで、受けなしに追い込み、相手が投了しました。

 

投了図(▲5三香成まで)
△相手

▲悠人

 

対局時間は3局目と同じ2時間くらい!
負けられない大事な将棋でしたので、すごく疲れました。

結果

4局して3勝1敗、三段に認定して頂きました。

 

[認定証]

 

[2日目手合カード]

 

[全4局対局結果]

 

目標達成できて嬉しかったです!